選挙振り返りVol.1

2015-04-15


私が挑戦した熊本市議会選挙の南区で非常に珍しい事が起こりました。
南区は定数8に対して現職10名を含む11名が立候補し激戦が予想されていました。

開票日当日、開票が進んでいくにつれ当選確実者が次々と決まって参りました。
開票は深夜にまで及びました。既に7名の当選確実が出ており残る議席は1つ。
そして開票の結果、最後の一議席を巡り、2人の候補が全く同じ4515票を得ました。
有権者から全く同じ支持を得ているのに、議員になれるのは一人だけです。
どちらが議員になるのか、日を改めくじ引きで決めることになりました。

こんなことがあるのですね。一票の重さを感じる出来事でした。
今回の熊本市議会選挙、選挙制度が変わり非常に難しいことがありました。

その前に統一地方選挙について軽く説明します。
Q:統一地方選挙って実際何の選挙なの?

A:地方自治体の議員(道府県議や市町村議)を決める選挙のことで全国的に統一して4年に一度行われます。※全ての地方自治体ではありません。
前半戦と後半戦に分かれます。スポーツみたいですね。(笑)

Q:なんで日程が変わるの?

A:前半戦は自治体の首長選挙(知事、市長など)、道府県議選挙、政令指定都市議選挙を行い。後半戦に市町村議選挙を行います。
全て一斉に行うと規模が大きくなり、人員予算の問題で分けて行っているようです。※実際選挙は多くの人の手が必要です。

Q:熊本は今回から変更があったみたいだけど、どうして?

A:熊本市は平成24年に政令指定都市になりました。
政令市へ移行すると人口、規模が大きいことから細かく選挙区を分けて行う事になります。
そして、今回政令市移行後初めての選挙で、大きく3点変わりました。
①熊本県議選挙と熊本市議会選挙初めての同時選挙。
②熊本県議選挙、熊本市区では市全体で1つの選挙区から中央区東区北区の1区と西区南区の2区と2つの選挙区に変更。
③熊本市議選挙、同じく市全体で1つの選挙区から中央区、東区、北区、西区、南区それぞれの区ごとに5つの選挙区に変更。また、選挙日程が7日間から9日間に延びました。

つまり熊本市で1つで戦っていた選挙がいくつかに分かれ、また県議と市議で2回に分け行っていた選挙を一斉に行うようになったのです。
しかも選挙区が、県では2つに分かれ市では5つに分かれる。
自分で説明してても混乱しそうですがかなり複雑に変わりました。

 

有権者は自分が応援したい人が市議と県議とどっちを応援したらよいのか。
また住んでいる区によって投票区が異なりますので誰に投票することが出来るのか。
この2点を理解しなければならない難しい選挙となりました。

有権者の皆様はもちろんですが、訴えかける側も非常に難しい選挙でした。
今まで市全体で戦っていた現職の議員もどう戦っていいのかわからない状態だったようです。

特に市議選挙で言えば、選挙期間は延び選挙範囲は狭くなっておりました。
従来の様な選挙カーで訴えるという方法は、あまり得策ではありませんでした。
何故なら連日同じ車が何台もグルグル回り却って有権者にご迷惑をおかけすることになるからです。

いかに地域に密着して皆様に知って頂くか。
今回その準備期間が非常に短く私が皆様に知って頂けるに至らなかったのが今回の大きな敗因の1つでした。
今後の大きな課題の1つです。

さて、話は初めに戻ります。
今回の市議会選挙5つに分かれた定数は単純に5で割るのでなく各区の人口を考慮して変わりました。
候補者の内訳は下記の通りでした。

中央区が定数11に対し16名の立候補
東区が定数13に対し14名の立候補
西区が定数6に対し8名の立候補
南区が定数8に対し11名の立候補
北区は定数10に対し10名の立候補

注目すべきは北区です。定数ピッタリの立候補者数でした。
この時点で無投票で立候補者は議員になりました。
一方南区は前述の通り4515票の得票数にも拘らず、くじ引きで落選しております。
北区の候補者の中には選挙があった方が良かったと感じておられる方もいると聞いております。
しっかり準備されて来られたのに自分がどれぐらい支持されているのか分からない、というのはやはり不安になる部分であると感じます。

負けた私が言えたことではありませんが、それでも9日間私なりに全力で闘った身としては、
同じ熊本市議の立場でありながら、無投票であっさり決まったところもある一方で全くの同数の支援を受けながら運で最後は決まるところもあるという現実に腑に落ちない部分があります。

これは1票の格差以前の問題ではないのかという気もします。
まだ若いのにあまり強いことを言うと叩かれるかもしれませんが、それでも熊本の未来を信じ熊本のことを真剣に考えている政治家志望の身としては今回の選挙から制度の再検討をするべきだと強く訴えます。

最後になりましたが、制度の問題を訴えているだけで、今回議員になられた皆様を悪く言うつもりはありません。
今回当選された議員の皆様おめでとうございます。
熊本をより良くするために皆様がご活躍することを心より願っております。

まだまだ今回の選挙振り返ること多くありますのでしばらく振り返っていきます。
東家範政

 

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